徳川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬。徳川の傍流に生まれて幕末、維新に翻弄された悲運の高須松平家・四兄弟。彼らの近くで激動の時代を生き抜いた女たちを描いた作品集。『オール讀物』他掲載を単行本化。
1966年愛知県生まれ。「葵の残葉」で新田次郎文学賞受賞。ほかの著書に「恋衣とはずがたり」「時平の桜、菅公の梅」など。